Camino de Santiago

銀河の道 Mitsue Kojima

第8章 巡礼宿(Albergue/アルベルゲ)

スペインでは巡礼者専用宿のことをアルベルゲという。フランスでは巡礼宿がないのでジットに泊まった。
まずスペインのアルベルゲについてだが、アルベルゲはレフーヒオ(Refugio)とも言われている。このレフーヒオのスペイン語の意味は難民の避難所である。あ~私って難民?と可笑しくなった。
運営は公共機関・修道院・教会・宗教団体・個人などである。基本的に予約はできず、一泊しかできない規則になっている。開閉時間が決まっている所もある。
部屋はドミトリー形式になっていてベッドが一部屋にたくさんあり、ベッド上に寝袋を敷いて寝ることになる。そのベッド数はロンセスバージェスの場合、一部屋に140ベッドもあり、巡礼者収容所のようで圧倒された。
シャワーは男女共同の所もあり、お水の所もある。シャワー室はドアの代わりに通常カーテンが引かれているが、場所によってはカーテンもなくオープンな所もある。トイレも男女共同の所もあり、野外の所もある。
キッチンの有無はアルベルゲによって異なる。個人経営のアルベルゲではバルやレストランを併設している所もある。
料金は寄付金(その人の気持ちを寄付)から7ユーロ程度、個人経営の所は5ユーロから10ユーロ程度だった。

それらの情報はhttp://caminodesantiago.consumer.es/albergues/で見ることができる。
現地でもアルベルゲや観光案内所からもらえる小冊子で、情報を得ることができる。
このアルベルゲのメリットだが、プライバシーがほとんど無い状態なので、いい意味で自分をさらけ出すことに慣れ、譲り合いの精神が培われるような気がする。また巡礼者同士とてもフレンドリーなので、巡礼仲間との共同の夕食作りがとても楽しい。そして巡礼情報も集めやすい。
デメリットは、ベッド数に限りがあるので、夏場はベッドを確保するため、早朝に出発しなければいけないこと。またプライバシーはほとんどないから人によっては気が休まらなかったりする。じっさい自分のスペースはベッドだけとなるので圧迫感を感じたりする。
秋と冬は巡礼者が少なくて、宿泊客が一人ということが何度かあったが、夏は巡礼者が多く、早い所ではベッドが午後2時には全て埋まってしまう。その場合、アルベルゲによってはロビーやキッチンにマットを引いて泊まらせてくれる所もある。

さて、フランス(GR65ルート)だが巡礼者専用宿といったものはない。しかし日本の民宿にあたる“Gite de tape”がある。
農家で経営している所もあり、ちょっとした農場見学もできる。予約も出来るし何泊しても良い。長期宿泊もOKである。
基本的にはドミトリー形式で一部屋に平均6ベッドくらいある。宿泊客は多くても20人くらいである。
また個室を備えているGiteもあるが、シャワー・トイレは共同。キッチンの有無はGiteにより違う。朝夕食付きの所もある。宿泊客全員でいただくので、アットホームである。
料金は素泊まりで7ユーロ程度、食事付きで25ユーロから30ユーロ程度である。