Camino de Santiago

日本のみなさんに

ガリシアは、紺碧に広がる大西洋に面した、古代から現代までの歴史的な魅力に溢れた土地です。傾斜のなだらかな山が多く、それはあくまでも深い緑をしており、その自然に抱かれるようにして、数々の歴史文化遺産が存在し、また、長い時間をかけて豊かな食文化が育まれました。この土地では、変化に富んだ各地の景観を楽しむことができます。岸壁の続くリアス式海岸、野鳥の住む島々、鬱蒼と茂った森や、緑の絨毯に覆われた山並み、そしてそれらの頂上は、冬は雪を抱いて銀色に輝きます。また、ガリシアには、大小の川が無数にあり、一年を通して豊かな水を湛えています。そして、秋と春は雨季にあたり、大地を隅々まで潤し、そのおかげで、この土地では植物が生き生きと育つのです。

ガリシアは、古代からこのような自然条件の中で、海岸部でも内陸部でも町や村が生まれ、発展してきました。その中に、歴史的に重要な町や、数多くの芸術的に優れた建築の修道院があり、そしてそれらの周囲には、豊かな植物相に囲まれた田園があります。私たちガリシア人は、土地を訪れる観光客や巡礼者たちに、これらの美しい自然や歴史的遺産の数々を見てほしいと願っています。ガリシアのような、自然の美しさと石の建築美とが調和し、歴史的文化的遺産と言える旧市街がいたるところにある土地を、是非一度訪れてください。

これらの3つの要因、豊かな自然、食文化、歴史的文化的遺産が、巡礼者であれ、観光者であれ、ガリシアを訪れる人たちを惹き付けるのは事実です。そして、夏でも穏やかな気候と湿度が、南から避暑に来る人たちをほっとさせます。また、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、モンドニェード、オウレンセやトゥーイなどの由緒ある町を散策してみてください。これらの町では、大聖堂とそれを囲む旧市街が町全体として芸術そのものであり、文化でもあるのです。

しかし、他にも、私たちガリシア人が誇りにしているものとして、ア・コルーニャの港町の「ヘラクレスの塔」という大きな灯台があります。これは、現在でも使用されている、世界で唯一のローマ時代に、造られた灯台です。また、内陸では、是非、ルーゴの世界人類遺産であるローマ時代の城壁を訪れてください。厚い切石を重ねた防御用の城壁の上は歩道になっており、町を眺めながら散歩をし、何世紀にも渡る歴史を感じることができます。他にも、ガリシアの都市や町の中で。ポンテベドラ、ベタンソス、アジャリス、リバダビア、ムーロス、バジョーナなどは、特に歴史的建築物と都市計画の調和が取れた優れた例です。

ガリシア地方の数々の村や町は、海岸にあれば大西洋の青さに染まり、太陽の光を受けて輝き、また、内陸にあれば、森や山の緑に染まって、朝夕は薄紫色の霧に覆われ、そして、それらの町や村、山々の間を、古代から何世紀もたった今も、静かに川が流れて行きます。これらの自然の中を散策し、町や歴史的建築物を見学した後は、あちこちにあるメソンやレストランで、是非この土地特有の料理に舌鼓を打ってください。店の人たちが自慢の料理とその土地でできる美味しいワインを勧めてくれるでしょう。それがこのガリシアを知るのに一番適した方法なのです。長い道のりを歩いてきた巡礼者も、今日飛行機で着いた観光客も、訪れる人々全てを温かく受け入れ歓待する、それがこの土地の伝統です。

スペイン・ガリシア州自治政府
革新産業省大臣
フェルナンド・ブランコ
(2008.10.10 現在)