Camino de Santiago

聖地サンティアゴ巡礼の旅
(Camino de Santiago / サンティアゴ巡礼道)

キリスト教徒には3つの巡礼路がある。第一の道はイエスの墓を詣でるエルサレムへの道、第二の道は聖ペテロの墓を詣でるローマへの道、そして第三の道は、聖ヤコブの墓があるサンティアゴ・デ・コンポステーラ(星の野原サンティアゴ)をめざす道である。その巡礼の道はCamino de Santiago(カミーノ・デ・サンティアゴ)と呼ばれている。

キリスト12使徒のひとり聖ヤコブ(ラテン語)は、英語ではセント・ジェームズ、フランス語ではサン・ジャック、スペイン語ではサンティアゴ(Santo-Yago聖人ヤコブがSantiagoになった)と呼ばれている。またコンポステーラは、ラテン語のCampus Stellae(カンプス・ステラエ/星の野原)からきているので、意訳すれば、サンティアゴ・デ・コンポステーラは、「星の野原に眠るサンティアゴの墓所」ということになる。

『使徒行伝』および伝説によれば、聖ヤコブはキリストの死後、スペインで布教していたが、エルサレムにもどり、紀元44年(42年説もある)、斬首され、最初の殉教者となった。その遺骸は弟子たちによって運び出され、船で地中海から、大西洋に出て、河をさかのぼり、イベリア半島西端のイリア・フラビア(現在のパドロン市)に着いた後、星の導きにより、現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラに埋葬されたと言われている。

紀元813年、テオドミロ司教は、不思議な光に導かれ、荒涼とした大地の草の中に忘却されていた聖ヤコブの墓を発見した。その後、ここに大聖堂が建てられることになった。

巡礼の目的地サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街は1985年、スペイン国内の巡礼路は1993年、フランス国内の巡礼路は1998年に世界遺産に登録された。


編集部からのアドバイス

カトリックにおける「聖ヤコブの日」は7月25日(エルサレムで殉教した日)とされています。これが日曜日にあたる年は、「聖ヤコブの年」といわれ大祭が行われます。その周期は6年、5年、6年、11年で、近くは1993年、1999年、2004年、2010年、2021年がそれにあたります。2004年の聖ヤコブの年、サンティアゴに訪れた人は、州政府が把握している数字では600万人ですが、この数字は宿泊施設や観光案内所の記録によるものなので、実際の人数はもっと多いと思われます。この年、宿泊所に泊まれない人のために、軍がキャンプを設営し、テントを張ったそうです。2010年聖ヤコブの年、7月25日は、想像もつかないほど多くの巡礼者が訪れることが予想されます。

心静かに巡礼をしたい人は、この時期は避けることをお勧めします。