真夜中の北京

真夜中の北京
表 題 真夜中の北京
原 題 Midnight in Peking
著 者 ポール・フレンチ
訳 者 笹山裕子
製 本 並製本
判 型 四六判 (127×188)  単行本
頁 数 本文328頁 (写真16頁)
色 数 1色
定 価 1836円(本体1700円+税)
発行日 2015年7月30日
発売日 2015年8月10日
発 行 エンジン・ルーム
発 売 河出書房新社
ISBN 978-4-309-92061-0 C0097

1937年の冬、日中戦争勃発の前夜、北京の公使館区付近で元英国領事の令嬢が惨殺された。迷宮入りとなったこの身の毛もよだつ殺人事件の真相が、七十数年の歳月を経て、当時の捜査資料から解き明かされる。ノンフィクションミステリーの傑作。

★ 英米二大ミステリー賞・受賞作 !

CWAゴールド・ダガー賞
英国推理作家協会・ノンフィクション部門
The CWA Gold Dagger for Non-Fiction

MWAエドガー賞
アメリカ探偵作家クラブ
The Edger Awards  The Best Fact Crime Awards

「心をとらえて離さない。1930年代の北京という失われた世界へ、激しく揺れる人力車に乗って旅立つようだ――殺人ミステリーの暗い小路へ、そして暗く陰鬱な地下社会へと落ちていく」
―― ポール・コリンズ、『The Murder of the Century(世紀の殺人)』の著者

「最初のページから最後まで、読者の心をがっしりとつかむこの作品は、すでに実話に基づく犯罪小説の名著といえる」
―― デイヴィッド・ピース、「TOKYO YEAR ZERO 三部作」「ヨークシャー 四部作」の著者


内容紹介


 1937年1月の寒い朝、若い英国人女性の切り刻まれた遺体が、狐狸塔の下で発見された。事件は、世界の新聞の一面で大々的に報じられた。この残忍な犯行は誰の仕業なのか?
 この時代の北京は、西洋と東洋、外交特権とスキャンダル、絢爛たる富と最下層の犯罪、殺人と暴力、売春とアヘン、そして噂と迷信が入りまじった興奮のるつぼだった。日中戦争の足音が聞こえてくる中、パメラ・ワーナーの遺体発見は、神経が高ぶっていた北京の人びとを激しい恐怖で撃ちぬいた。狂人の仕業なのか?無慈悲な日本兵の仕業なのか?恐ろしい狐の霊の仕業なのか?それとも人違いの悲劇なのか?
 ポール・フレンチは、7年の歳月をかけ、この実際におこった悲劇を、中国と英国の歴史的文書から調査した。『真夜中の北京』は、この悪名高い事件の真実をついに明らかにする。と同時に世界の列強が支配した時代の北京の姿をかいま見せてくれる。


ポール・フレンチ(Paul French)

 上海在住の中国近現代史の専門家。エコノミストおよびアナリストとして、主に中国経済に関する記事を、世界の英字専門誌に多数寄稿している。大学で歴史、経済、中国語を学んだのち、グラスゴー大学で経済学の修士号を取得。
Carl Crow: A Tough Old China Hand(カール・クロウ:タフな中国通の老人/仮題)、Through the Looking Glass: China’s Foreign Journalists from Opium Wars to Mao(鏡の国へ:アヘン戦争から毛沢東時代までの中国の外国人ジャーナリスト/仮題)など、多くの著書がある。


笹山裕子 (ささやま ゆうこ)

 上智大学外国語学部英語学科卒業。銀行や翻訳会社に勤務したのち、フリーの翻訳者になる。訳書に『シスター』、『さよなら、そして永遠に』(ともに発行:エンジン・ルーム/発売:河出書房新社)、『カントリー・ダイアリー――エドワード七世時代のイギリス田園日記』(グラフィック社)などがある。